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プロローグ 持ち上がらない羽
それは冷めた空気が立ち込める季節だった。
夜の街は、イケイケのカップル達や家族連れ、看板持ちのバイトなんかでいっぱいになっていた。
いかにもThe平和って感じな雰囲気を醸し出しているこの街で、とあるひとつの話題で街は持ち切りになっていた。
その話題「持ち上げられない一本羽根」
内容はそのまんま「どんなに力を込めて持ち上げようとしても持ち上がらない1本の羽根がある」というものである。
そのような物が実在するのかしないのか
それすら曖昧であるが、
なんだか興味がそそられる話だ。
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