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〜プロローグ〜
「何なの!?」
一人の少女の為の部屋とは思えないだだっ広い部屋。
その大きな部屋に大きな声が響く。
私は電気も灯っていない薄暗い部屋で目を凝らす。
「なんでっ!何でよ!!」
声のする方をよく見ると、一部がキラキラと輝いていることに気がついた。
その正体は部屋の装飾にも見劣らないドレスにティアラ。
それらは月の光に照らされ、煌々と輝いている。
私はやれやれといったように苦笑すると、
一つ息をついてその少女に声をかけた。
「今夜は何の愚痴ですか?お嬢様。」
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