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太陽の光が心地よい中、下町を歩く人々の賑わいに気分をよくしながら、ポケットに入れた両手を中で少し振って歩るく少女―リティ―がいた。
深緑色のフードのついたパーカーのような服を着ており、顔はよく見えない。
(ん~活気があっていいね~.....さてと、私もそろそろ遊ぼうかな~)
周りで行き交う人々の姿に笑みを浮かべながらも、リティはプレグナント大森林へ向かうため、一度レントの下へ戻ることにした。
プレグナント大森林...
それは、魔物のレベルが高い―中央へ行くほど―ため、未だに踏破されていない森林のことだ。
人族という種族的に弱者である者たちが生活する地域に存在する魔物のレベルは、基本的に七~六級、強いもので五~四級だ。
だが、プレグナント大森林に存在する魔物のレベルは中心部から離れた地域でさえ平均で五~四級、そして奥へ行くと、平均で三~二級、強いものでは一級―人族が討伐できる魔物の限界―や、さらにその上の、特級レベルの魔物が存在する。
この魔物の等級は、討伐ギルドと呼ばれる組織がつくった魔物の強さの目安であり、指標の一つとして、
八級....成人男性
七級...第一位階魔法が使える
六級...第二位階魔法が使える
五級...第三位階魔法が使える
四級...第四位階魔法が使える
三級...第五位階魔法が使える
二級...第六位階魔法が使える
一級―人族の限界とされるレベル―
...第七位階魔法が使える
特級...第八位階魔法が使える
異級...第九位階魔法が使える
がある。
もしもこの等級に人族をあてはめるなら、七級までなら十人に九人が到達できるが、
六級では、十人一人、
五級では百人に一人、
四級では千人に一人、
三級は一万人に一人
二級は十万人に一人、
一級は百万人に一人と、上へいくほど到達できる者は限られてくる。
そして、プレグナント大森林から魔物が出てくることが度々あるため、討伐ギルドから最低でも四級以上の冒険者が派遣されることになっている。
(でも、もし二級や一級の魔物が出たり、強い冒険者が死んだりしたら.....どーなるんだろうねぇ~)
少女はより深い笑みを浮かべながら、人混みの中へと消えていった。
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