ショートストーリーズ『なにものでもない自分』

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 目が覚め、スマホを確認すると、3月29日だということが理解できた。  ベッドに寝転がり、スマホをポチポチ弄っているうちに、またうとうとしてしまい、気を失ってしまった。  意識を取り戻し、スマホを見ると、いつの間にか15時になったということに、衝撃を受ける。  どうしよう。  学校を卒業して以来、家から出ずにゴロゴロゴロゴロしている。  本当、この状態が楽しい。縛るものがなくなり、何をしてもいいから。  しかし、それは3月が終わりに近づくにつれて寂しく、もうこの状態が長く続けばいいのにと思うようになった。と、同時に新しい肩書のために何かしないとという気持ちになった。  3月の卒業式が終わって以降、4月まで肩書が何もない状態にである。  本当にどうしよう…。次の肩書のために何をしよう。  とにかく、その答えを得るために、私は体を起こし、机に向かった。 あとがき  こんにちは。こじまなです。  何者でもないって、なんか、何者にも染まれるということですね。  それでは、また次の話で会いましょう。
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