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プロローグ
日は落ち始め、人の出入りは少なくなる時刻。
俺、文月綾は近所のスーパーマーケットで買い物をしていた。現在高校2年生。
親元を離れて、仕送りを貰いながらアパートで
一人暮らしをしている。
この生活を始めた理由は、ただ気楽に生活したかったというのもあるし、元々貧乏な両親の負担を少なくしたいというのもある。
家賃を払うには仕送りだけじゃ足りないし、自身の生活を支えていくためにも幾つものアルバイトを掛け持ちしているが、今日はもう仕事を終えているのでこうしてゆっくりと買い物に来ている。
会計を済ませて外に出ると、
もうすっかりと辺りは暗くなっていた。
明日も勿論アルバイトがあるのでゆっくりと休養をとる為にも早めに帰りたい。
少し早歩きで帰ろうとしたが………何か変だ。
何だ?何故か景色が歪む。
疲れからくる目眩か?それとも何かの病気か?
いや、どちらとも違う。
兎に角、早く帰らな…いと…
そこで、俺の意識は闇へ吸い込まれていった。
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