悪役令嬢はループしている

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こんにちは。 わたくし、この国に4つしかない公爵家の一つであるジンシ家の 一人娘のカラル・ジンシと申します。 私はこの世界をループしています。 はぁ…。 一人でいきなり何言ってるんでしょうか私は…。 まぁ全く同じことを何百回も繰り返していれば多少の正気はなくなってもおかしくはないですわね…。 ハハ.....。 こんなこと考えてないでさっさと返事をしなくては…。 「どうしてでしょうか…?」 何百回もこの流れやりましたわよ。 今から王太子殿下はこうおっしゃる 『それは公爵令嬢が平民差別をしているからだ。』 3.2.1 「それは公爵令嬢が平民差別をしているからだ。」 はい!!タイミングもバッチリですわ! 「それはそれは。」 した覚えがありませんわね。 「なんだその態度は。君がしたことだろう。 大体君はいつも無口で無表情で無感情だ。 そんな国民を思うような心がない人物が王妃になれるわけがない。」 まぁ! 相変わらず失礼なことをおっしゃいますわね。 確かに今は多少は表情に出なくなったと思いますけど昔はわたくしだって表情がもっとありましたわよ。 何百回と同じやり取りやらされてれば何も感じなくなりますわ。 もう面倒ですわね。 「…だから新しい婚約者は 「私はそれで構いませんよ。それでは失礼いたします。」」 私は公爵令嬢らしく美しいお辞儀をしてから退場門へと向かう。 「は?/え?」 なんだか会場がざわついているような気がしますがどうでもいいですわね…。 疲れましたわ、早く寝たいですわね…。ふわぁ。
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