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目が覚めると、いつもの見慣れたボロアパートの一室だった
(あれ・・・・? 何だ夢か・・・)
俺、疲れてるんだな、、
そう言えば俺・・・昨日・・人を連れ帰ったような??
ソファーから首だけを捻り布団の方を見た
そこには人影なんてなかった
(なんだ・・アレも夢だったのか)
無意識に唇に触れた手にハッとした
ホッとしたような、少し残念なような・・
(男だけど・・凄く綺麗な人だったな・・)
ソファーで眠っていた為、あちこちが痛い
「ふぁ~!!」
目一杯伸びをして時計に目をやると、まだ午前3時過ぎ・・
(朝までにはまだ時間あるし、布団で寝直すか・・・)
暗がりの中、着ていたダウンを脱ぎ捨て,
布団に潜り込むと、何だか違和感を感じた
(ん??)
立ち上がり、電気のコードに手を伸ばした
「こ・・・これは・・一体・・・」
俺の目に飛び込んできたのは、布団いっぱいに敷き詰められた桜の花びらだった
(なんなんだよ・・・コレ・・・やっぱり夢じゃなかったのか・・・?)
でも、掃き捨てる気にもなれず・・
俺は、花びらを隅の方に寄せて、再び布団の中に潜り、花びらを潰さないように体を丸め眠りについた
~*~*~*~*~*~*~*~
PPPPPPP・・・・・PPPPPPP・・・・
アラームの音で目が覚めると、人の気配があった
「・・誰?」
「あ・・・ごめん。起こしちゃった?」
気持ちばかりの小さいキッチンから人の声がした
俺は恐る恐る、キッチンに続く戸を開けたんだ
「あ、チャンミンおはよ?よく寝れた?」
「え・・・・?あ、うん」
「はい、これ」弁当箱を渡された
「あ・・ありがとう」
(・・・・・・・ん?!なんだなんだ?この展開!!夢じゃなかったのかよ?)
「うん、ごめんね?・・暫くここに置いてくれる?」
(・・・って、なんで俺の心の声が分かるんだ?)
「ちょっと・・冗談っ・・ング!!」
冗談じゃない!って言おうとしたら、口の中に何かを押し込まれた
モグモグ・・モグ・・
(う・・うまい・・・)
「でしょ?・・・ダメかな~・・」
「い・・イイよ・・少しなら・・」
「あっは!ありがとうチャンミン!」
突然抱きしめられて、2度目のキスをされた
その料理のうまさに、一瞬にして俺の胃袋を掴んでしまったジェジュン・・・
・・・いったい此奴は何者なんだ?
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