犯罪者VSうそつき

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「…おいおい、やばいよ。」 「私たち…どうなるの??」 「助け…来るんだよな。」 生徒は隅の方で固まっている。 犯罪者は銃を向ける。 「良し、お前たち、これで互いを縛りあえ。」 犯罪者は数個、銀のダクトテープを投げる。 「手足縛れ!動けないように!」 当然生徒は皆戸惑う。 「早くしろ!」 「いや…でも…それは。」 クラスのリーダー、(まこと)が前に出る。 「うるせぇ!」 犯罪者は猟銃で誠を殴り飛ばす。更に小さいナイフで倒れた手の甲を突き刺す。 「うわああああぁっ!」 誠の悲鳴と生徒の悲鳴が教室に響く。 「うるせぇ!黙れ!言う通りにしやがれ!」 犯罪者は周りに叫ぶ。そして誠の頭を踏みつけながら言う。 「お前が抵抗するから、こうなるんだよ!」 犯罪者は銃口を誠の頭に向ける。その勢い。絶対に銃の引き金を引く。 皆がそう思った。 しかし、そこである生徒が口を開いた。 「まぁ!待った!」 「あぁ!?」 犯罪者の視線には細い狐目をした生徒が。 「…上部(かみべ)…?」 頭を踏まれながら誠は上部を見る。 上部は学校でも有名な【うそつき】だ。
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