犯罪者VSうそつき

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「てめぇも死ぬ…。」 「いやいや、さっきな、窓の外に車が見えたんやって。警察とかちゃうかな?って。校長もなんかひっきりなしに電話しとるで。」 上部は親指で窓を指さした。 「何!?」 「手足を縛るはやりますさ。誠はあんたに近いから縛らんと反撃されるかもしれんからな。」 そう言って上部はダクトテープを引っ張りながら誠の手足を縛る。 上部はそのまま誠と一緒に犯人から離れる。 犯人は生徒の様子を確認しながら窓の外を見る。 窓の外に警察車両らしきものはない。 しかし確かに先生達は携帯で話をしてる。 「クソガキ!警察車両なんか来てねぇよ!」 「そりゃこんな状態じゃ、ちゃんと見えへんし。でも携帯で電話しとるから直かもしれへんよ?」 「口達者だな。」 銃口が上部を向く。 「まぁ、そんなんで無駄使いしない方が良いって。警察は姿を現さず、あんたがきっと逃げる車両とかにのる瞬間で見えへん所から取り押さえるとか、別の建物から狙撃するってのが、作戦やろ?多分あんたが武器を下ろしたり、弾薬のリロードやったり、一瞬の隙を既に狙っとるわな。普通。」 上部は両手を上げながら説明をする。 「…なぁ、ここで待っとても多分5億は用意されへんよ?」 「うるせぇな!知ってるよ!そんな事!」 「じゃあ、5億の要求は【嘘】ってことやな?」 「はぁ?それもそうだし。」 犯罪者は突然銃を教室の壁に向かって放った。 轟音と悲鳴がクラスに響く。 「…お前たちみたいなクソガキに理不尽を教えに来たんだよ!」 犯罪者は笑う。すると上部も口角を上げて笑った。
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