犯罪者VSうそつき

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「お前みたいな頭がいいやつも!親のスネかじって生きてるやつもなぁ!死ぬんだよ!真面目に生きていてもなぁ!叩き落とされるんだよ!それを俺は、お前たちに教えて来たんだよ!」 犯罪者は叫びながら生徒を威嚇する。 「かかか!そりゃそうだ。」 上部は笑ってみせた。 「あんまり調子に乗るんじゃねぇぞ!」 犯罪者がまた銃を向ける。 「…。一つ聞いてもええか?」 「あ゛っ?」 「その散弾銃、もう弾が入っとらんちゃうかな?」 「!?」 犯罪者は少し驚いて視線を銃口に。 「確か、ここに来て1発、先生に1発、そんでさっき1発。散弾銃は3発ほどしか入らん。あんたのそのベルトみたいな肩掛けの弾を入れんとそれは無用の長物や。」 上部は銃を指さす。 「弾の予備はいくらでもある…。」 「やけど…追加には少し時間かかる。俺も、周りの警察も黙とっらん。」 「…ふざけやがって。」 「まぁ、待て。俺も銃の弾切れやからってあんたに襲い掛かるのもリスクが高い。あんたはナイフやダクトテープ、他に何を持っとるか分からんし。とはいえ外の連中があんたのその銃に弾が残っているかは知らん。 そこで提案や。俺たちはあくまでも銃に怯える演技をする。あんたも銃で威嚇をする。それが一番隙が少ない。」 上部は笑って犯罪者に提案をする。 「それで…どうする?無意味にそんな事をさせる理由がどこにある?」 「かかか!話が早い。もちもん俺にも考えがある。 さっき怪我した誠。あいつを外に出して欲しいんや。」 「はっ!そんな交渉に乗るかよ!?そいつは今、お前と俺の話を聞いてるし、中の情報を漏らすに決まってる! お前の口車に乗って演技したまま、外にこいつが出れば、あっという間に御用だ!」 犯罪者は上部の上を言ったように笑っているが上部も姿勢を崩さない。
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