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「で、実習上手く行ってんの?」
「まあ、ボチボチ」
「ふーん」
「何?」
何か言いたそうな瑛比古さんの様子に、ハルの方がしびれを切らす。
「……今日の昼頃さ、何してた?」
「飯食ってたけど?」
「そっか」
「親父はどうせ、唐揚げ定食だろ?」
「む? 何故わかる?」
「……朝から『今日は木曜日~』って鼻歌歌ってたじゃん。いいな、明知屋の唐揚げ」
「ほいほい、また今度テイクアウト頼んでくるから。で、飯以外に! 何かあったろ?」
「……佐原主任から聞いたのか?」
「ミチ姐さん? いや。何、あの人関わってんの? あ、もしかして大失敗してめちゃくちゃ叱られたとか? あ、それか」
「違う! 別に叱られてない! ただ……」
「ただ?」
「……なんか、ちょっと、見えちゃっただけ」
わずかに顔をこわばらせるハルの様子に、それが『ちょっと』というレベルではないことを、瑛比古さんは感じ取る。
「……まあ、病院って、色々あるしな」
深追いせず、話を打ち切る。
……とりあえず、ミチ姐に連絡を取ろう。
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