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誰に似たのか頑固なところがあるハルは、なかなか口を割らないだろうし。
あっさりミチの名前を漏らすあたりは迂闊というか、まだまだ甘いところがあるので、つつけばポロリとしゃべりそうだが、実習中で心身ともに疲労している今の時期に、余計なストレスもかけたくない。
夜も更け。
ナミとメイは就寝し、ハルは自室で勉強中、キリが帰宅し入浴中、という時間。
テーブルにキリの夕食を準備し、瑛比古さんはお茶をすすって一休みしている、と。
連絡を入れておいたミチ姐から着信が入った。
『遅くなってゴメンね。ちょっと仕事が長引いちゃって』
「いえいえ、こちらこそ、忙しいところスミマセン」
『で、ハルくんのこと、よね? 聞きたいことって』
「ご明察。本人話してくれないからさ」
『相変わらず過保護ねえ。いったいどこで見張っているのよ?』
「俺たち家族は、心と心がつながっているんですよ」
『いや、二十歳過ぎの男の子に、それはあんまり言わない方がいいわよ? デリケートなお年頃なんだから、いくら良くできた息子でも、さすがにウザがられるわよ』
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