ぴりおどねこ

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「もう無理よ。あなたとは――」 「無理じゃないだろ」 カウンター席しかない小さなバーで、男女が別れ話をしていた。 「もう無理よ」 「無理じゃないだろ」 同じセリフを繰り返すこと3時間。無理がゲシュタルト崩壊しはじめた頃、彼らよりも遥かに個性的な客が現れた。 「もう無理よ」 「無理じゃないだろ」 「もう無理よ」 「無理じゃな――」 「そこまでです」 男のセリフを遮った透き通る声。 2人はその元を辿り、バーの入口へと視線を向けた。 「なんだ?」 そこには、身長160cmほどの猫ロボットが立っていた。 それはそれは、鋭い眼光を放って。
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