10人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんなんだよ、このチグハグ猫野郎は」
猫ロボットのボディは、白くツルツルとした質感だ。そこに何故か、首にドット柄のスカーフを巻き、フサフサな付け髭を生やしている。
「おしゃれ……をしているんじゃないかしら」
「随分と奇抜なファッションだな、おい」
猫ロボットは、不審がる2人にゆっくり近づき背後に立った。
「な、なんだ?」
防衛本能で体を引く2人。
猫ロボットは彼らの間に体を割入れて、カウンターに片手をついた。
「こんばんは。ねこは、ぴりおどねこです。バーのマスターから依頼を受けて参上しました」
「はあ? ぴりおどねこだあ?」
「はい。不毛な話し合いにピリオドを打ってほしいとの要望でしたので、ぴりおどねこが派遣されました。ピリオドを打つために、主題と双方の言い分をお聞かせ願います」
最初のコメントを投稿しよう!