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「富ちゃん、虎太郎の言う通り、息抜きした方が頭がすっきりしてより集中して勉強できるよ。…まあ、この後、勉強するなら一番分かると思うけどすごい集中できるはずだ。だから虎太郎の意見に僕も小毬も賛成だ。たまにでいい。少しの時間でもいい。君の気が向いた時間にここに来て勉強をしない時間を過ごしてみなよ」
「…」
「あと単純にね、富ちゃんとお茶するのがすごく楽しかったの。富ちゃん、自分で気がついていた?紅茶もお菓子もキラキラした目で見て、楽しんでいたわよ。…勉強ももちろん大事だけど、こういうなんてことない時間もこれから大人になっていくうえで、いえ、大人になってもとっても大事なことじゃないかしら?」
「…」
生徒会長と小毬先輩の優しい声に説得され、納得してしまいそうになる。…ちょっとくらいならここに来ていいかもしれない。
「入部してくれると嬉しいわあ」
「ほんと、気が向いた時でいいからさ」
なんで入部までの話になってるか分からないけれど、たぶんここの部活は運動部や全国大会目指す部活よりずっと緩くて伸び伸びしていそうだ。本当に気が向いた時なら…いいかもしれない。思わず頷きそうになった時だ。
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