ダラケ部!

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そう断りの言葉を口にした時だった。 ぐ~ 「…!」 私のお腹が盛大に鳴ってしまったのだ。お昼は自分で作った梅おにぎりをしっかり食べたのに!なんでこんなタイミングの時に!この部屋の中は必要以上に静かになり、私はと言うともうこの場から消えてしまいたいと本気で思い始めた時だった。 「こんなにお腹空かせているならこちらも嬉しいですわ!私、お料理好きですの。なんだったら、これからお食事の方も作りましょうか」 キラキラした目で嬉しそうに話を進める目の前にいる彼女を見て生徒会長は苦笑した。 「久々に小毬の料理人魂にスイッチ入れてしまったな」 「それに付き合わされる俺の身にもなってよ…」 「虎太郎、お黙り。この前、絵を描くことに夢中になりすぎて食べることを忘れぶっ倒れていたのを助けたのは誰かしら?」 「っ!!小毬先輩の意地悪!でもじゃあ、こいつは!?こいつだって俺と今、似た状況じゃないですか?!」
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