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そして永野が言うレギュラーとは、団体戦に出るメンバーのことだ。そしてそれは今回だけでなく、これからもという意味が込められて「レギュラー」と言われている。レギュラーメンバーに選ばれた選手は必ず団体戦に出場し、逆にレギュラーメンバーに選ばれなかった選手は補欠としてレギュラーメンバーを支え、レギュラーメンバーが何らかの事情で出れない時に変わって出ることになる。
高校の団体戦は中学と違って最小5名、最大7名まで出場することができる。中学の時は最小、最大共に5名だったのが、2人増えるのだ。高校の方がレギュラーメンバーに選ばれるチャンスはある。だが、三晴や雪ノ下などの強豪校に行くと、周りに強豪と言われる選手がうじゃうじゃいるから選ばれずらい。
そして今回選ばれるレギュラーメンバーは合計で7名。佐田コーチは選手をなるべく大会に出して多くの選手と触れ合ってほしいという願いを持つコーチだ。そこから学び、強くなれという考えを持っている。そのため、本来なら5名で回せる団体戦を7名フル活用でメンバーを選ぶはずだ。ランキング戦、そしてゴールデンウィーク合宿の様子、地区予選の結果も含まれると思うが、一体誰が選ばれるのかは分からない。霧高の部員は選手だけで10名。そのうちの7名が選ばれ、3名が選ばれない。
「集合ー」
主将の橘一生が集合の合図をかけると、全員が佐田コーチと村上先生の周りに集まりお辞儀をした。佐田コーチは選手たちを座らせると、天野の方を見てアイコンタクトを取る。全員の顔が一気に強張り、固唾を呑んで見守っていた。
「インターハイ県予選、学校対抗の日程が迫ってきている。あと6日で開幕だ。そこで今日は学校対抗に出場するレギュラーメンバー、そしてスターティングオーダーを発表する」
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