嵐がやってきた

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「そんな汚物触らないでください!」 「M様がマリモの餌食にぃぃぃ」 「か、会長様にご報告しなければ」 「最も尊き方にあの話し方の上に触れようとまでするなんて万死に値する!」 「殺処分しないと!」 きゃぁぁぁああの声と共に聞こえる声はこんな感じ みんな、怖すぎ。 「きっしょ」 うん、詩音。僕、君の声わかるからね。 「なぁ!下の名前も教えろよ!」 お前はグイグイくるな、空気読め。 「何あいつ生意気!」 「名を呼ぶのでさえ無礼なのに」 「大体、高貴なM様のお名前を存じないなんて事あるの!?」 僕には理解できないけど、うん、彼はどうやら無礼らしい。 「なぁ!無視はダメなんだぞ!」 ちょ、ほんっと空気読んで。 「甘いもの食べたい」 えぇー。ついに詩音この状況から離脱したよ。 これ、僕どうしたらいいの。 無視するべき?もう、面倒だから挨拶するべき? 「お前悪いやつだ!」 その言葉と共に何故か左頬が痛くなった。
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