嵐がやってきた

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僕が話した瞬間さっきまでのみんなの怒号は止まり、僕の声だけがそこにある。 改めて自己紹介って恥ずかしいな、と思いながらも伝えると、またも顔の前に手が…。 「教えてくれたから許してやる!よろしくな美琴!」 「あ、うん、よろしくお願いします」 流れる様に目の前の手を掴んで握手すれば、辺りから啜り泣く声や悲鳴、怒号等、様々な感情が溢れかえってる。 これ、収集つくのかな…と考えていた矢先教室の扉が開き一限目の先生が入ってきた。 「おはようございます。授業始め………?」 うん、先生ごめんね。 僕がフリーズしたばかりにこんな事になってしまいました。 「と、とりあえず座ろう島崎君」 「尚って呼んで!」 「な、尚君…」 「おう!」 波乱です。
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