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嵐がやってきた
朝、目が覚めたのは6時頃。
鳥の声で目を覚まし、カーテンの隙間からさす木漏れ日を浴びる。小さく伸びをしてリビングに向か…おうとしたが体が動かず。
隣には僕の腰に手を回し未だスヤスヤ眠る恋人。こんなに気持ちよさそうに寝ているが目の下にはクマが出てきてて日々の激務を感じる。
「おはよう隆二、僕トイレに行きたいな」
「……………。」
「離してくれないと大好きな卵焼きも作れないなぁ」
「……………。」
「りゅー?」
「………………………………おはよ」
そう言ってぎゅーっと腕に力を入れる隆二は低血圧ではないが朝が弱い。いつもこんな感じだから慣れたけど。
トントンと僕の胸に埋めてる頭を突けば顔が上がり、目があってからおでこにキスをする。すると眠さと戦う険しい顔がふにゃりと緩み腕も離れていく。
「ご飯できたら呼ぶね」
「卵焼き…」
「りょうかい」
再び目を閉じる隆二を置いてトイレを済ませてキッチンへ向かい彼の大好物から料理を開始。
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