嵐がやってきた

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奇跡的(詩音の眼力)に空いていた一番端の席に座り、タッチパネルで注文していく。 そういえば何気僕も食堂久しぶり。 食堂のシェフは一流の方ばかりでどの料理も美味しい。 「お待たせ致しました。Aセットとショートケーキ。そしてCセットの方」 「Cは、僕でその他は彼です」 「承知しました。失礼します」 並んで行く料理が美味しそうすきでお腹が鳴る。 ほうほう、今日のAはオムライスでCはトマトパスタ。 「以上でお揃いでしょうか?」 「はい、ありがとうございます」 「ありがとうございます」 「恐れ入ります。では、ごゆっくりお楽しみくださいませ」 丁寧に頭を下げて厨房へ戻っていったウエイターさん。かっこよすぎる。僕もあんな流れる様な紳士的行動をとれる様になりたい。 「早く食べよ」 「ご、ごめん、食べよっか」 律儀に待ってくれていた詩音に謝罪して手を合わせてお互い食べ進めた。
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