嵐がやってきた

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報告を受けて数分後。 絶対これでしょ、と分かる程大きな音を立てて開く扉。そしてその先には見た事のある黒い物体…マリモ事、尚君。そしてその隣には……え?生徒会副会長 磯垣さん、生徒会会計 福士さん、生徒会書記 難波さん。 今まで生徒会役員を食堂でお見受けするのはかなりレア。超多忙な彼らは食事を生徒会室で済ませることが殆どだから。 彼らは役員専用の2階へ向かっていく。 そして、当たり前のように尚君も一緒に階段を登っていく。しかし、その光景は異様。何故なら、役員専用の2階はどんな事があっても生徒会、そして風紀委員のみが使用を許されているから。もし、他の生徒が、役員のどなたかと用事や食事を共にする場合は1階で食べる事になっている。勿論、僕と会長である隆二も食堂で食べる時は1階を使用してる。 彼らは自席に座り、尚君も何故か用意されている椅子に座る。しかし、ふと立ち上がり2階から1階に見渡して何かを探してる模様。 あ〜、これやっちゃったなぁ、と思った瞬間。 「あ、美琴〜!」 マイクでも使ったのかと思うくらい大きな声が食堂内に響き渡った。
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