嵐がやってきた

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どうやら尚君泣いちゃったみたい。 「何事で……尚!何故泣いてるのですか!」 「泣かないで〜チュ〜してあげたら泣き止む?」 「(ヨシヨシ)」 上から副会長、会計、書記と順に尚君を宥める。 何この異様な光景。 通常生徒会は僕達一般生徒とは深く関わりを持たない。いや、持ちたくても持てない。 …にも関わらず今目の前の光景は誰もが目を疑う。 「皆…こいつが、ヒック、こいつが俺を虐めるんだ」 そう言って詩音を指さす尚君。 「はぁ?意味わかんない」 それに詩音も反撃。 「貴方、天谷詩音ですね…尚に謝りなさい」 「は?嫌ですけど」 「私の言うことが聞けないとでも?」 「そう言ってます。大体、僕が間違ったことを言ったのならまだしも、何一つ非が無いのに謝れなんて、傲慢ですね副会長様」 あ、ははっ、この2人すっごく仲が悪いで有名なんだよね…。 そんな2人を置いて既にそこの3人は笑顔で戯れ合ってる。 僕?僕は…俯いて火の粉が飛んだ来ないように空気と化してる。
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