嵐がやってきた

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詩音に考えるなと言われたけど、考えないようにすればする程脳裏によぎる。 二人は何で会ってたのか。 何をしていたのか。 どう言う関係なのか。 抱き合っていたとは。 一般生徒に告白された時はいつも伝えてくれるのに。 こういう考えは重いんだろうと思う。 でも初体験すぎてどう対処すればいいのか分からない。 「美琴!」 ああ、いちばん会いたくない人。 でも、尚君はとても素直で、嫌いでは、無い。 ただ、少し賑やかなだけ。 今まで自分の周りにいた人達と少し違うだけ。 「美琴ってば!」 「っごめん、どうしたの?」 何で、そんなに笑顔なの。 「俺、会長と付き合う事になったんだ!」
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