雪と睡眠薬

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雪と睡眠薬

1.複製される日常  朝、起きる。  6時くらいに。  ちょっと本を読む。  朝ごはんをむさぼる。  支度をして、学校に行く。  到着。暇ができるので読書。  授業を受け、休み時間。寝る。  いろいろして、そして家に帰る。  勉強。夕食。入浴。勉強。9時に寝る。  なんの面白みもない生活。何も楽しくない。  毎日毎日、昨日のコピーみたいな。  こんなんでいいのか。そう、毎日思いながら過ごしている。それも昨日と同じ。  まるで坂を転げ落ちているような、そんな気分。  いつまでもこうしていたら、私はどうなるのか。……多分、どうにもならないんだろう。  ――つまりはそれが問題である。  このままいくと私は常識という枠組みにピッタリはまったつまらない大人になる。高確率で。  そんなの、大人になった私が許しても、今の私が断固として許さない。  じゃあどうするか。それは簡単。  ……神様が私に微笑むのを待つのだ。  これを逃げだという人は多いだろう。  しかし、世の中、自分一人じゃどうにもならないことも多いわけで。  だから、私がすべきことは、『チャンス』を見逃さないこと。  もしかしたら私は今、その『チャンス』を見逃しかけているのかもしれない。  そう、最近、私の日常が微妙にずれていっている……
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