神様もう少しだけ

1/1

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ

神様もう少しだけ

「私達って 出会うのが遅すぎたよね?」 こんな台詞が似合うほど ゆうとみかは惹かれ合っていく。 恋に落ちるまでお互いに時間は かからなかった。 二人共似た者同士だ 過去にトラウマを抱えていて人を 信用できない。 トラウマが大きいほど お互いに求め合う気持ちが強くなる。 空虚な空を眺めながら ゆうはつぶやく 「みかのその気だるそうな色気のあるその顔はずるい」 みかはつぶやく 「ゆうのその何もかも見透かした様な鋭い目線が好き」 二人は相思相愛だった。 桜の花舞う春先の 真っ昼間の日曜日からみかは 冷蔵庫から缶ビールを取り出した。 「やっぱりビールはキリンだね。アサヒにはない甘口な所が好き」 ほろ酔いになったみかは You Tubeで二人の好きなCDを探す。 ColdplayのViva La Vida これは二人の思い出の曲だ。 二人でライブに行って生の Coldplayの迫力に感動したのを思い出す。 そのまま ベッドルームまで連れて行かれる。 春の暖かい陽気にビールのほろ酔いの みかはゆうのパンツをおもむろに下ろす。 そのまま激しく求め合う二人。 粘膜同士が混ざり合い いやらしい音を感じながら みかは激しくエクスタシーを感じる。 ゆうはみかがエクスタシーを感じたら 腰の動きを止めてしまう。 「みかがいったから俺は後でまたしよっか?」 「ゆうったらいつも私ばかりイカせて!本当に優しいんだからぁ」 二人はColdplayのアルバムから みかの好きなニルヴァーナのアルバムに 曲を変更した。 「私ってさカート・コバーンみたいな女でしょ?」 「は?何言い出すの(笑)ビール吹き出すぞ」 二人の他愛の無い日常の会話だった。 ゆうはほっと一安心した。 SEXが満足した時は みかは決まってニルヴァーナを聞き出す事を ゆうは知っていたからだ。 2缶目のビールを開けながら みかは呟く 「ゆうの過去も未来も全部みかだけにしたい」 ゆうは笑ってにやけている。 ゆうの薄顔の誰が見てもイケメンな顔は みかにとっては自慢だった。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加