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「そういえば今度俺、
一回実家に帰ってみようかと思っているんです。」
「どうしたの、突然?」
「実は数日前に
ばあちゃんの一回忌のことについて
母から連絡があって。」
「そうだったんだ。大丈夫?」
「多分・・・。
葬式の時は
俺も向こうもそれどころじゃなかったけれど、
今は落ち着いて、
互いに折り合いをつけて
向き合える気がしているのかもしれません。」
「そっか。それはよかったよ。
親になって思うけれど、
何があっても
自分の子はかわいいものだよ。」
「・・・そうですかね・・・。」
「うん。
こんなおじさんと付き合ってるって言ったら
逆にそっちに今度は怒られちゃうかもねぇ。」
「もう圭さんっ!」
ふざけ合って、
笑って、
痛いくらいに抱きしめ合って、
何度もキスを繰り返す。
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