ただ好きになっただけなのに

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ただ好きになっただけなのに

私は親友の彼女が好きだ。 けれど彼女はBクラスの彼が好きだ。 彼女は私に告白をすることを告げた。 「私ね、彼に告白してみようと思うの」 私にはそう言う彼女の目は輝いて見えたのだ。 だから「きっとうまくいくよ」と私は彼女を送り出す事にしたのだった。 自分の本当の気持ちに嘘をついてまで、、、 私は陰で告白の様子を伺っていた。 密かにうまくいかなければいいのにと期待していた自分が嫌いだった。 彼女には幸せになってほしいはずなのに。 告白は成功して彼女と彼は付き合い始めた。 いつも一緒に食べていたお昼ご飯も今日は一人ぼっちだ。 「一緒に食べようよ」と彼女が誘ってくれた日もあるが断る私。 そんなある日空き教室で音楽を聴く私に彼が声を掛けてきたのだ。 「ちょっといいかな」 私は了承した。 しかし彼が発したのは私の事が好きだという。 彼に告白されたのだ。 彼に私が告白をされたという噂が彼女のところまで流れてしまった。 思いっきり空き教室のドアを開けたのは彼女だった。 「彼の事が好きなの?」彼女は声を荒げて問いただすが私は無言のままだ。 「答えてよ!」と泣く彼女に私は今まで黙っていたことを伝える事にする。 「私は私が好きなのは、、彼じゃない!あなたの事が好きなの」 勇気を出して言ったのにも関わらず彼女の返答は「気持ち悪い」だった。 そう一言いって彼女は教室から出て行った。 それから彼女と話すことは無くなり卒業式の日彼女を待ち声を掛けたが彼女は私の言葉を無視し友達と帰ってしまうのだ。 私はあの時告白なんてするべきではなかったのだろうか? ただ好きになったのが同性というだけなのに、、 愛されることも幸せになる事も出来ないのだろうか?
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