第60章 最後の休日は…うふふの、ふ

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「まったく。あとは、子供たちのこととか、色々やる事はあるからな?考えとかないとな」 「はいっ!」 「じゃ、ちょっとLINEさせて」 理はそう言って私の肩から手を離すと、スマホをポケットから取り出して何やらメッセージを打ち込んでいる。私は理のスマホをチラッと見るけど、理は両手でスマホを持って私から見せまいと体を斜めにした。 「見ちゃだめーっ」 怪しい!! 私は口を尖らせるけど、何も言い返せない。美夜はそんな私を見て、 「じゃ、もし本当に台湾行くんなら、帰ってきた時には、私、赤ちゃん生まれてるかもね」 と言うと、私は目を丸くして美夜を見つめた。 「そうね。そうかもねー!頑張って。何かあったら、滋なり理なり、圭太なり、誰か呼ぶのよ!滋、頼んだわよ!」 私が拳を固めて言うと、滋は声をあげて笑った。 「任せろ!!」 そうして、子供たちが戻ってから、私たちは自宅に早めに帰り、いつもより早めに夕食を終えると、理は急かすように、子供たちを早急に寝かせてしまった。 夜の9時頃、光莉たちも寝室に入った頃。インターホンが鳴って、理が「お、キタキタっ」と呟いて玄関に足取り軽く向かい、少しするとすぐに戻ってきた。その手に小さな箱を持っている。宅急便?にしても…。
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