シャーペンと君。

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「バイバイ」 「ああ、またな」  塾が終わり、涼太は自転車に跨った。  塾友達とは、帰る方向が真逆になる。  それも、帰る時間を憂鬱にさせる原因だった。 「ヒュー、ヒュー、ヒュヒュヒュー」 「あいつ、口笛、上手いよな」 「だな」  涼太は、毎週毎週、口笛を吹いて気を紛らわせていた。
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