番外編 出会いの話

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それにしても、今回の企画担当の方がこんなに若い人だったとは驚きだ。 俺とそんなに年齢変わらなそうなのに凄いなぁ……。 などと考えていると、俺の名刺を見た高城さんから突然、 「あれ? 水樹さんの下のお名前って、もしかして〝ゆう〟さんですか?」 と尋ねられる。 「え? はい……あ、ひょっとして高城さんも?」 高城さんからもらった名刺には、〝高城 侑〟と書かれている。 〝侑〟って色んな読み方がありそうだけれど、もしかして……。 「はい。僕も〝ゆう〟なんです。同じですね」 「えっ、偶然ですね!」 決して珍しい名前というわけでも無いけれど、名前が同じというこの偶然に、さっきまで感じていた不安や緊張が少しずつ解れていくのを感じる。 しかし。 「ええ。何だか水樹さんとは仲良くなれそうな気がします」 そう言ってふんわりと笑う高城さんを見てーー 心臓に再びドキッと緊張が走った。 いったん落ち着いたと思ったのに、何でこんなにドキドキしているのだろう。 俺は平静を装いながら、必死に鼓動を落ち着かせようとしたーー。
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