2月13日 病院へ

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駐車場に停めていた車に乗り込むと、何だかドッと疲れが押し寄せた。 初めての産夫人科、そして肛門からの内診。 妊娠しているかもという希望も打ち砕かれたし、一人で来院した心細さ等もあった。そんな色んな要因が重なり、体力を一気に消耗したのだと思う。 でも、先生と看護師さん達はとても優しく親切で、そこはとても安心した。 ひとまず、ゆっくりと車を発進させる。 マンションに向かって車を走らせながら、(パートナー)の精子の検査について再びぼんやりと考える。 大事な検査だっていうのは分かる。 だけど、何て言ってお願いすれば良いんだよ? 侑の精子に異常があるかもしれないから検査してくれって?……そんな事、言えねぇって。 「……あ。そうだ、昼飯買っていかなきゃ」 検査のことも重要だが、今日の昼飯のことも忘れる訳にはいかない。 侑は昼食を作って待ってると言ってくれていたけれど、最近仕事で帰りも遅く、少なからず疲れているだろうと思った。 なので、今日はゆっくり過ごしていてほしいなと思い、俺が帰りがけにスーパーで弁当を買っておくと話していたのだ。 マンションに帰る前に思い出して良かった。 俺はそのまま、目的のスーパーへと車を走らせた。
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