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01:ものかき歴を振り返る(1)〜小中学生編〜
私は元々は絵描きでした。
姉がお絵描きをしているのを真似して、紙に色々かきなぐっていました。
それでも、
「思い通りのものが描けない」
ことは、子供心に薄々自覚していたようです。
まあ、天才ではないし練習も足りないのだから当然の事ですが、何事も器用な姉との実力の差を、子供の頃からコンプレックスに感じていました。
絵が描けないならどうすればいい。
文章か?
たぶん、子供なりにそう考えたのだと思います。
かくして、私が初めて、学校の作文以外で文章を書こうとしたのは、小5の時でした。
うん、はい。「書こうとした」んですよね。
結果はお察しください。
作文は好きだけど国語が得意でもない、小説より漫画を読む子供が、読めるものを書けるはず無かったんですね。メモ帳3ページで終わりました!!
ですがその後、中学生になり、ゲームのノベライズを読むようになって、
「こんな話を書けるようになりたい」
と、消えかけていた埋み火が再燃しました。
毎日、宿題が終わると、家族に見られていない、特に、人のかくものをヘタクソ、ヘタクソとしつこく言ってくる姉が帰ってこない事を確認して、机の引き出しからノートを取り出し、シャーペンを走らせました。
物凄く拙くて、記号や汗マーク、「(笑)」も多用した、本当に笑っちゃうようなものでしたが、当時好きだったRPG調の、というか、完全に影響を受けた文章を綴り、絵もつけました。
本当に、自分の好きなように書く、楽しい時間でした。
何ヶ月もかけて、ノート数冊に渡って、一応エンドマークを打った、その作品を、大人になってからこねくり回して、今の自分の力量で、なんとか見られる形にしたものが、『エターナリア』という、RPG調ファンタジー長編になります。
夏頃に、エブリスタさんにも掲載を開始する予定なので、リアル中2の頃に一人のおたくが見た夢がどうなったか、見届けてやってください。
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