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48:『アルファズル戦記』裏話(2)〜エステル編が始まる前の話〜
水面下の原稿があまり進捗よろしくありません! なので(?)、与太話をして気を紛らせようと思います。
『アルファズル戦記』は、元を辿れば25年前が始まりになります。
某ロボット大戦に感化されて、色んな作品のクロスオーバー的なゲームシステムを持ったデータを作れないかと思い、エステルの母親ミスティを主人公に、のべ……100人くらいかな? のSRPG的なデータを紙のノートに書き出しました。
その頃はまだ、『アルファズル戦記』という名前も無くて、何か別のタイトルだったと思うのですが、ちょっと今すぐに思い出せません。
奇跡的に当時のノートが残っているので、引っ張り出せばわかると思いますが、クローゼットの奥深くに封印しているので、大掃除まで出せないかと。
その頃から既に、ミスティ、ランディ、アルフレッド、テュアンあたりはいて、たしかランディルートとアルフルートがあったのだと記憶しています。
記憶していますとか思いますとか、結構あやふやなのですが、一番頭が働いていた頃に作った情報なので、とにかく量が膨大なのです。今こんなん覚えきれぬわ! というほどに。
一応話の筋はあって、『アルファズル異聞録』をお読みくださった方には信じ難いかもしれませんが、ミスティの母親ドリアナが、夫(当時はアルベルトの設定はありませんでした)を排して、竜族の世を作る為に侵略を開始し、刃向かった娘ミスティも記憶を奪って放り出す……という話の始まり方でした。
ここに、最初からミスティの味方として守ってくれるアルフレッドと、最初はドリアナ四天王として立ちはだかりながら、女王に疑問を持って寝返ってくれるランディの、マリオス兄弟がいたのです。
テュアンも最初は敵で、説得できないところす羽目になる、というけっこうシビアな立ち位置でした。
結局仲間を集めたミスティがドリアナを倒すのですが、その後ろには、世界の破壊を目論む連中がいて、更に大きな戦いになるというのが、第一部の内容でした。
ミスティ編には第二部があって、グランディア女王になったミスティが、辺境で起きた異変の調査にランディを送り出すのですが、彼が行方不明になったことから、二度目の世界を守る戦いが始まる、というものです。
異聞録に出てきた少女モリガンも、全く別の役所で登場しました。
まあ、この辺の話は、その後第三部扱いで作ったエステル編を『アルファズル戦記』第一部として世に出す! と決めた時点で! ぜーーーーーんぶ!! 吹っ飛んだのですが!!!!!
吹っ飛んだ結果、ドリアナはアルベルトとラブラブになり、ミスティは最強だった戦闘ステータスを全て失くして非戦の女王になり、ランディと結婚して、アルフレッドが可哀想なこじらせ片思い野郎になりました!
でも正直、ミスティ編から『アルファズル戦記』をやっていたら、私もここまで入れ込まなかったと思いますし、途中で頓挫していたと思います。
あとアルフレッドはこじらせてるから面白ゲフンいいキャラになったと思うのですね。(一息で力説) 後年の『フォルティス・オディウム』のミサクも生まれませんでした。
そんなこんなで、暗黒の海に流した話があった上で、エステル編が始まりました。
なお、現在私が『アルファズル戦記』と言う時は、エステル編とイリス編だけを指す狭義の『アルファズル戦記』で、広義の『アルファズル戦記』は、エステル、イリス編の舞台である、西の大陸シャングリアだけではなく、東のノルン、南のマルディアス、北のフィムブルヴェート、全世界を含めたものになります。
いずれは全部なんらかの形でお見せできたらと思うのですが、まずはシャングリア編のリメイクを、きちんとラストまで持っていきたいです。
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