風邪?

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風邪?

歳の頃は12歳くらいの少年少女が四人とある会議室の様な場所に集まっていた。 クライネ「ペクチン!」 光の加減では青く見えるロングの髪を揺らしながら少女がクシャミをした。 愛音(あいね)「え?どうしたの?風邪?」 心配そうに小首を傾げてクライネの顔を覗き込む少女は赤みがかった茶髪をツインテールにしていた。 那波人(なはと)「おいおい、ウケを狙うならそこはワクチン!だろ?(ペクチンってなんだよ!可愛いなぁ)」 黒髪を遊ばせてるのか遊ばれてるのかわからない様な少年がからかい半分にそう言うと腰に手を当ててニカッと笑った。 愛音「那波人は黙ってて、次につまらない事を言ったら殴るわよ!」 那波人「え?どっちの手?」 愛音「どっちにするかは私の気分次第ね」 ムジーク「ペクチン?」 ずっと黙っていた白髪の少年は顎に手を当てながら静かにそう復唱した。 愛音「何よ?クライネのクシャミに文句でもあるの?」 赤髪の少女は幾分トーンを下げて白髪の少年に尋ねた。 ムジーク「い、いや植物の細胞壁や中葉に含まれる複合多糖類の事かと思って……」 愛音「……あーあれね、そんなわけないでしょ?」 那波人「知ったかぶりっこでました!」 グハッ 次の瞬間漫画みたいな声をあげて那波人が倒れた。 ムジーク「あ……右」 愛音「こ、こいつが悪いのよ」 クライネ「大丈夫?」 その時ガチャリと音がしてひとりの男性が入ってきた。 「マスター」 倒れてる那波人を除く三人が口々にそう呼んで男を期待した目で見た。 マスター「おいおい、那波人。寝てる暇ないぞ!みんな仕事だ!」 那波人「マスター?寝てる様に見えるなら少しだけ軽蔑します」 マスター「……あぁ、ごめん瞑想かな?」 那波人「……軽蔑しました」 愛音「那波人、瞑想してないで行くわよ!」 那波人「おい!」 こう見えてこの四人はCrown Child Co.の正式な社員であると同時に実働部隊であった。
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