天と雨宮日向

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天と雨宮日向

「あーあとボス1週間いないってさ。関西の会社となんかあるらしいよ。」  この如月家は主に下っ端が依頼を受け裏の仕事をする。表に立って経済の仕事をするのはボスの役目だ。 言ってしまえばボスがいなければ即潰されるということ。 「そっか。ボスに会えんのは夏休みか」 「あと五日間学校あんのかよーだるいな」 「あ…てか俺学校に忘れ物してんだった。取りに行ってくるわ」 「俺も一緒に行こうか?」 「大丈夫。行ってくる」 「ん。気をつけてね」  俺の誕生日のためだけに2日も休みもらって悪いな せめてやる事やらないと。 (部活の生徒かな…あれがなんだろうな) 俺は生徒が走るグランドを横目に教室に向かった。 (人のいない教室って静かでいいな) 「あー!天くんだー!」 「ぅわっ!あ、雨宮くん…」 「なんで日曜に?部活とかしてたっけ?」 「課題のノート取りに来ただけだよ君こそどうして」 「ノートか!サッカー部が練習試合だから助っ人に来てたんだよね。」 「そ、そうなんだ。じゃ俺帰るね」 「待ってよ!」
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