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いつもとは違う学校
お昼休みになるといつもサッカーをしている雨宮が俺達の真ん中でお昼を食べている。
「…サッカーに行けよ!邪魔くせえな」
「友達に邪魔?!」
「知るかよ!」
「それに僕、先約あるって断ったし!」
「何が先約だよ…。」
(なんだかんだ言ってもすごい楽しそう。)
いつもよりお昼休みが短く感じた。
______そして放課後も…
逃げる間もなく、俺は雨宮に腕を引っ張られて
「蒼くーん!かえろうよ!!」
「!?!?…っ」
大声で呼ばれたのが恥ずかしかったのか蒼が雨宮の腕を掴んで靴箱まで引っ張って行った。
(男三人連なっててすごく恥ずかしい)
「蒼くん馬鹿力なんだけど!いたすぎ!」
「大声で呼ぶやつがあるかこの馬鹿!」
「もーいいから2人とも早く帰ろう」
「僕達ちょーみられてたね!」
「目立ちたくないのに最悪だよ…」
「日向さ、急にあいつら放っといていいの?」
(!…今、日向って呼んだ?…あの蒼が?)
「ん〜多分怒ってるかも。へへ」
「…まあ自業自得だな。じゃ、俺らこっちだから」
「うん!また明日」
「なんか今日はすごい…高校生って感じしたな」
「雨宮って凄いよな。なんか敵わないなって思った」
「?」
「いや、蒼が楽しそうで良かったよ」
「別に楽しくねえし…天はいつもより静かだった」
「そんなことないけど」
こうやって沢山の人に蒼が愛されていけばいいな、
なんていう反面きっとそのうち俺だけっていうことが無くなっていくんだろうな。
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