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女の暗殺②
「あなた…随分と綺麗な顔してるわね」
(よかった。バレては無いみたいだ)
「ありがとうございます。それよりドレスが…」
「あ、そうね。部屋に案内してちょうだい」
これはうまくいった。部屋に連れ込んで隙を突いて殺るだけ。
____________ガチャ
「この部屋になります。ドレスお直ししてくるので一度貸していただけますか?」
(後ろ向いて脱いでる間に頸動脈を切ろう)
「ホテルの部屋で2人きり、そして脱げって…あなた誘ってるのかしら?」
(とんだ尻軽女だ)
こっちを向いたまま女はドレスを脱ぎ始め、俺をベッドに座らせ、ネクタイに手を当ててきた。
「お客様をお待ちの方がいるんじゃ無いですか?」
「あんなおじさん達より若い男のがいいわよ」
(仕方ない一瞬見られる可能性もあるがナイフを....…あれ?しまっていたナイフも銃もないぞ…)
「何をもぞもぞしてるのよ」
(くっそ。蒼の奴あの時抜きやがったな)
女の手がお腹に来た瞬間女の首から血が勢いよく出た。
「天さー、少しは反抗すれば?俺こなかったらどうするつもりだったんだよ。」
「元はといえばお前のせいだろ。何でナイフ取った」
「殺しは俺の役目だ。お前がやる必要無い」
「…もう聞き飽きた」
蒼は絶対俺に殺しをさせない。でもおそらくだが、俺はあの時…義親を殺してるはずなんだ。
「もしもし、死体の処理頼む。1つだけだ。あと血のついたワイシャツも処分しといてくれ。」
俺たちの仕事はこの死体処理の電話をして終了だ。
「首…」
「首?ああ、あの女のリップがついたんだろ」
悲しそうな顔をして俺の首に手をあて拭った。
仕事が終わったと思ってドアを開けた瞬間_____
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