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過去と夢
______…ん?
…これは夢か?目線が低くて、銃を握ってる。
周りを見渡すと隣に幼い頃の蒼がいた。そして周りには沢山の大人の男達が。
「さあ、はやく撃て」野太い男の声が続けて聞こえた。
「こいつらはお前らを売って金にしようとしたんだぞ。自分達が作った借金返すためにな」
(借金…?この男は誰だ?)
「殺せ!」
その言葉と共に目が覚めた。
隣を見ると蒼が気持ちよさそうに寝ていた。
酷く喉が渇いていてリビングに向かった。
(この夢に意味があるんだろうか。なんで何度も何度も同じ夢を…)
「てん…?」
「!...あ、ごめん起こした?」
「いや。それよりなんだかお前顔色悪いぞ」
「なんてことないよ。それよりまだ12時前だよ。」
「…ん、二度寝するわ」
「二度寝は自分の部屋でしろよ」
蒼は自分の部屋に入っていった。
この夢の話が本当にあった出来事だとしたら、蒼は知っているはずで…でもきっと話してくれない。
一体どうしたらあの時の記憶を取り戻せる?
忘れちゃいけない何かがある気がしてならない。
また寝たら何か思い出せるかな…
「二度寝するか…」
しばらくすると蒼の声が聞こえてきた。
「…ん、てん!」
「久しぶりに2人で出かけようぜ」
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