私の花は咲かないのかもしれないけど、

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 スクールに通いながら、何度も色々なオーディションを受けたけど、結果はいつも落選。 「基礎はしっかりしてるし、悪くないんだけど、そうじゃないんだよね。申し訳ないけど、君には華を感じない」 「ダンスの実力はあるし、独自の振り付けも面白かったから、バックダンサーや振付師を目指してみるのはどうかな?」  どんなオーディションを受けても、決まって「華がない」と言われた。  毎日毎日ダンスや歌の練習に励み、私の青春は全てそれに捧げた。華がなければ、どれだけ練習をしても無駄なの?  どうしたら、華のある人間になれるの?  何度もオーディションに挑戦しては私が落ちている間に、同じスクールに通う友だちや同期はどんどんデビューしていった。  口では「おめでとう」と言いながらも、内心「私の方が可愛いのに、私の方が実力があるのに。どうしてあの子が?」っていつも思ってたよ。  本当は、そんなこと思いたくないのに……。  素直に祝福したいのに……。  ずっとずっと叶えたかった夢だから、私には夢を叶えることが出来ないと認めたくなかったの。薄々気がついていたとしても、それでも認めたくなかった。
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