ぼくと茶道

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「弘希。お前、部活決めた?」  掃除が終わり教室に戻るとき、友人が聞いてきた。ぼくが首を横に振ると、友人は嬉しそうに笑った。 「じゃあ、おれらと今日、部活見学に行かね?」  明らかに、面白がっている。 「なにか、企んでない?」 「なにも?ただ、お前も興味ありそうな部活を見つけたからさ」  怪しむぼくに、友人は笑ったまま答えた。 「……行ってみようかな」 「よし、決まりだな!」  放課後、特になにも予定がなかったから、ぼくは友人に付き合うことにした。
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