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「ここ、二年前にできたんだけど凄い人気でさ。観光客にも。ヒロと俺、常連なんだよ。店主もいいやつでさ、たまにHeartにも遊びに来てくれる」
「知り合いなの…?」
「ああ。でも最近、店で知り合った女の子と同棲してて最近は顔出してくれなくてさ。久しぶりだしちょっと顔見て行きたいんだ。いいか?」
知り合いなんだ。
SKY、見も知らぬ私を助けたくらいだし親切だし、
仕事柄、現地に友達だって多そうだ。
でも、まさか、彼と仲良しだったなんて。
ショックが大きくて、足が竦む。
「…ごめん、無理」
泣きそうになった私はその場を駆け出した。
後ろから声がしたけれど、構わず闇雲に走った。
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