桜の木の下で、友達宣言

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「あれ?史華さんじゃないですか!」 カフェの店員が、声をかける。 「どうも、美味しいじゃん」 「ありがとうございます!史華さん考案の限定ラテも好評なんですよ!」 「そう、よかった」 限定ラテ?考案? 「史華さん、今日は、ご友人と一緒なんですか?珍しい」 「聞きたいことあって、連れてきた。なあ、限定ラテ、あん時飲んでたろ?どうだった?」 食い入るように聞いてくる。 そっか、今日、ここに連れてきたのは、それを聞くためだったんだ。 「美味しかった!クリームとコーヒーの組み合わせが絶妙なバランスで!でも、クリーム少し多くてもいいかな」 「そう。また、考案会に参加していい?」 「もちろんです!」 遊理に聞いた後、店員の方に視線を移す。店員と、親しく話す。 クラスメイトの意外な一面を見た日だった。
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