第3章 状況把握

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前説だとすると、取りあえず、問題は自分自身の気持ちだけだ。 しかし、もし、後説が正しいとすると、パク自身が何か不審な行動を取ると、この国の大統領という立場上、危険な目に会わされる可能性がある。 つまり、もし何らかの方法で、パク自身の記憶回路を代えようとしたが失敗してしまい、今までの記憶が残ってしまった。 まだ、敵(今はこう呼ぶしかないが)は、気がついている様子はなさそうだ。 あの看護婦が抜群の演技をしているとすると話は別だが。 ここは、やはり、正気に戻っていない風を装い、真実を探っていくしかなさそうだとパクは結論づけた。
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