第3章 状況把握

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その方法として 1.この病院の人間すべての様子を探る(患者達は本当に気がふれているのか。   医師や看護婦は本物か。パクの味方になりそうな人間はいないか) 2.外界のようすを探る方法(テレビ、ラジオ、その他窓からの風景) 3.病院を抜け出す方法があるか 何れにしても、時間がかかりそうだ。 まず、ここの患者達と話をし、彼らが正常かどうか見極めてから次ぎに、一番身近そうなあの看護婦からそれとなく、不審に思われないように聞き出すという進め方が良さそうだという結論に達した。 そう考えているうちに、例の看護婦がパクを呼ぶ声がした。 「終わりましたか?いつものようにお尻拭こうか?」 そんなことは、冗談でもして欲しくない。 しかし、断ると不審に思われるかもしれない。 とても恥ずかしく、不甲斐なかったが、お尻を拭いて貰うように、おねだりをすることにしてみた。 看護婦は笑顔でトレイに入り、パクのお尻をきれいに拭いてくれた。 その笑顔は何かを隠しているとは、とても思えなかった。
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