第4章 広場の変化

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昼食が終わり、やっと午後になった。 その日、パク・ミョンバクは精神的に、ひどく疲れてしまっていた。 パクの記憶が正しければ、今までもかなりの激務をこなしてきたはずだ。 だが、これほどまでに精神的にぼろぼろになったことはなかった気がする。 今までも社会や組織を生き抜いてきて、様々な人間関係や損得の駆け引きを経験し、その度ごとに多大な苦労はしてきたはずだ。 少なくともパクは、頭の記憶ではなく、体感として今日ほど精神的にまいってしまったことはない。 何より、今日のこの疲労感を考えると、また、自分の思いこみに対して自信を失うのであった。 何れにしても、部屋に戻り一人になりたかったので、看護婦の彼女に“疲れたから”と言ってつれていってもらった。 ベッドに横になったが、パクは最初なかなか眠りつけなかった。 しかし、疲労のせいかそのうちウトウトと眠りにつくことができた。 そして、不思議な夢を見た。部屋の外側で、あの白衣の天使と知らない男の声がしたという夢だ。
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