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「調子は、至ってすこぶる良いよ。
ところが、今日はどうも私の中に、別の魔物か何かが、頭の中に入ってきているような感じが時々するんだ。」
パクは、咄嗟だったが、我ながら旨い回答を考えたと思った。
前と同じ対応が出来ていたとしてもおかしくないし、また、前回と違う対応だとしても、その頭の中の魔物のせいに出来る。
「そうですか、大統領。
確かに、今のあなたは、今までの状況とは大分違うように感じますね。
分かりました。
今日は、この後、脳波も測ってみましょう。
魔物がいるかどうかも、検査してみましょう。」
パクは、ちょっと焦ってきた。
脳波の検査などされた日には、すべてがばれてしまうのかもしれない。
「じゃ、大統領。
看護婦のジュリとお話があるので、後ろのベッドに座って待っていてもらえますか。」
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