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「そうなんですね。希ちゃんのお父さんも僕と同じことを思っていたんですか。ありがとうございます。
共感していただけてとても嬉しいです!
その話を聞いて僕は今までの人生を後悔していたところもあったんですが、これからは過去の自分を肯定できそうな気がしてきました。
さっき言っていた180度ひっくり返るってのがまさに今、お父さんが肯定した意見を僕に伝えてくれた瞬間だったかもしれませんね」
まだまだ話をしていたかった。
むしろ話足りないくらいだった。が、段々と夕刻に近づいてきて辺りは随分と日が暮れていた。
さっきまでまぶしいくらいの水色だった空が、すでにオレンジ色に変わろうとしていた。
「勇気くん、今日はありがとう。いろいろな話ができて、本当に良かったよ」
信二は一通り話を終えたのか、一旦区切りをつけるように言い放った。
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