エピローグ

1/4
前へ
/77ページ
次へ

エピローグ

**************************************** その日から何週か経った頃だろうか?突然、勇気のスマホに一通のショートメッセージが届いていた。 それは希の父親からのメッセージだった。 【勇気くん、希が会いたがっているよ】 それはとても短いメッセージではあったのだが、その一言は勇気にとってとても壮大な一言であったのだ。 あれから信二は直ぐに希に勇気との会話の内容を伝え、その話を聞いた希は直ぐにでも会いたい!という話になったのだと言う。 それから二人が再会するまでには、そんなに時間が掛からなかった。 ただお互いに何年ぶりかというのもあるし、前回会ったのが初対面という事で不思議な緊張感はあった。 今まででは考えられないくらいの出来事のように思えて、怯えの気持ちもある。 それでも勇気の心の奥底にあった”ぽっかり空いた穴”が埋まる瞬間が来ると思うと、待ち遠しい気持ちの方が優っていたのかもしれない。
/77ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加