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希が遠方に居たのは定期的に診てもらっている病院に通院していたからだった。
手術が成功したとは言え、体内には人工の電子チップが埋め込まれているのだ。
そのちいさな電子チップがいつどうなるかも分からないし、もしかすると体内で内臓に付着したウイルスにより支障をきたす可能性も無きにしも非ず。
さらに治験のような形で実験的に執刀されたのもあり、当人も不安な気持ちを抑えきれないでいた。
父親の強い勧めと共に希自身も相当な頻度で通院したいと思っていた。
ふたりは信二を通して待ち合わせ場所を決めて、無事に再会を果たしたのであった。
「君にあいたい。」
そう願っていた勇気の願いは、この時にやっと叶えられたのである。
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そして、、、ふたりが再会してから4年後の閏日に、勇気の元には"ある一通"の手紙が届いていた。
その送り主は希の父親、信二からであった。
そこには信二から勇気に向けての、熱いメッセージが綴られていた。
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